葬式

オリジナル【天使】

午後3時半、ようやく葬式が終わった。
礼服は、窮屈で肩が凝りまくる。
火葬するというのは、誰が火葬されようとも、やはり悲しい感じがするが、この世に生まれてしまった以上は、死んでいくのだから仕方がない。
読経の最後に『喝ッ!!!』と言うのは、死んだ人間が迷って生き返って来ないようにするためだそうです。


葬式の中で、和尚さんがこんなことを言っていた。
人間、誰でもオギャーと生まれた時は、真っ白な蓮の華を持っており、それに周りの人の影響を受けて、色が着いていくと。赤い色を着ける人もいれば、青、黄、紫などを着ける人もいる。仮に黒を持っている人間がいれば、黒に染まっていくと。そうして、周りの影響を受けて自我が育っていくという話をしてくれた。成長するに従って、色が定まってくるから頑固になると。
それと、もう一つ。人間は生まれた時に、一本の蜘蛛の糸を持っており、初めは一息で揺れてしまう糸(意志)だが、出会った人出会った人から一本ずつ貰っていき、絡められて束になり、糸(意志)が強固なものになっていくのだという話をしてくれた。
以上は両方とも自我の話。
誰もが、出会った人出会った人から、何かしら影響を受けているという。
ちなみに、この話してくれたのは、俺の従兄弟の友達だか、友達の兄貴だとか。和尚さんやってる友達って、なんかすげぇな。


選挙もちゃんと行ってきた。選挙、紙で投票じゃなく、携帯での投票と両方でやればもっと投票率が上がると思うんだがな…